インドIT、自社株買い。大手3社で6,800億円!

インドIT、自社株買い。大手3社で6,800億円!

2017.7.26 日本経済新聞より

インドのITサービス大手3社が巨額の自社株買いに乗り出す。ウィプロ、インフォシス、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)の3社の自社株買いの金額は合計4千億ルピー(約6,800億円)。
ウィプロは20日に1,100億ルピーの自社株買いを承認。インフォシスも1,300億ルピーを上限とする自社株買いを2017年4月〜18年3月に実施予定。TCSは1,600億ルピーの自社株買いを5月に実施済。
インド企業の自社株買いの総額は2016年度に48社で1,846億ルピーが過去20年間で最大規模。2017年度は今回の3社で4000億であり、巨額の規模。

IT3社の冴えない決算

2017年4〜6月期の営業利益はウィプロ、TCS6%減少。インフォシスも2%増加にとどまる。

IT3社の業績不振の理由

・インド国内の人件費の高騰で国際コスト競争力が低下。
・トランプ政権が海外の技術者に対するビザ発給の制限を打ち出しており、インドからIT技術者を派遣しにくくなる。
・人工知能やソフト開発を支援するソフトの発達により、既存の人海戦術が通用しにくくなっている。

考察

インドの主力産業であるIT産業の記事。豊富なインドの労働力がAIの発達により、強みとして機能しなくなっている様子。個人的にはインフォシスは、銘柄として購入候補に入れているので、今後の戦略が気になります。記事の中で、インフォシスはAI関連の新サービスを投入し70社超の顧客と契約を結んだとのこと。今後のインドのIT業界も要チェックです。

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